【香港冒险纪行2015年5月_02】旅はなにしろ食わねばならぬ

親からもらったこの身体で一番感謝すべきなのは、比較的丈夫な腹だと断言できます。おかげでかなりスレスレなものを食べても大概は何事もなく済んで来たので、ついつい好奇心の向くままに手を出してしまう。この危険極まりない性質にも関わらず今回も何事もなく食を堪能できたのは、食事前にかならずウェットティッシュを差し出してくれるという、普通に危機感を持ち合わせている俊子さんのおかげでございます、ハイ。

香港の街なかには飲食店がたくさんあります。
テレビでたまに香港グルメツアーなるものを紹介していたりしますが、セレブなグルメ旅行がしたい方は事前によ〜く調べて目的の店を決めてから一目散にそこに向うのが吉かと。毎度思いますが、散策しながら適当なところで…と思えば、選択肢は二つ。現地感を満喫する目的なら食堂が一番ですが、問題はメニューに写真が無いので漢字だけで書かれた料理名から想像して注文することになります。これ、失敗したくない人には結構高いハードル。
で、今回も入ったのがいわゆるファミレスで「大家楽」というチェーン店。前回カレーを注文したらこれがまた辛すぎてイマイチだったので、今回は蒸し鶏定食(700円程度)を♪

…が、今回も地味に失敗。骨つきの鶏肉って実はあまり得意じゃないのです。写真ではもうちょっとグラマーさんに見えたのですが(笑)、実際はかなりスリムな鶏さんのようで…。骨ごとバンバンバンッと砕いてあるものだから、苦手な骨髄が“ひ〜…”ってな感じで^^; まぁ、郷に入っては郷に従うのがアレですから完食しましたけどね。
それと、香港の食事で意外と摂れないな〜と感じるのが野菜です。米や麺炭水化物と肉類には困りませんが、衛生上の理由からか大衆食堂では生野菜がほとんど出てきません。
このセットに付いているのは茹で白菜なのですが、これは日本で言うところのサラダの代わりですな。ついでに言うとドレッシングかけ忘れたサラダですな(笑)。塩味すらしません^^; さらに言うと、テーブル調味料は見当たりません。ある意味とっても健康的!(←万事に於いてこういう発想の転換が必要)

そして世界中どこでも同じ味を提唱するマクドナルドは至る所にございます。考えてみれば最近日本でマックに入る機会がないので、香港では定番になっているような…
珍しくビッグマックなど食べてみたのですが、うん、さすがどこ行っても同じ味。…か?ん?何かちょっと違う気が???

あ、多分これソースが少ない。ビッグマックといえばあのサウザンみたいなマヨソースがたっぷりだったと思うのですが、その存在がほとんど無い!おかげで肉肉しい感じが強いのですが、これまで食べた他の料理の傾向から推測するに、香港の人にはこの方が馴染むのかもしれない。う〜む、これもお国柄。例えばフランス料理はソースが肝だというけれど、こうなると世界の中で日本人はかなりソース好き民族に分類されるに違いない。

さて、香港2日目の夜には湾仔のお店でLiveがあったので、昼間ネイザンロード付近をぶらぶらした後に尖沙咀の重慶大厦の前で今回サポートギターで参加してもらうジョニー犬塚くんと合流。澳門・香港の事情通である彼に同行してもらえるのはあらゆる面で非常にありがたい。早速Live前の腹ごしらえに向かう我々は、近頃は野菜しか食べない星の人になったというジョニーくんの案内で野菜料理オンリーの隠れ家的お店に連れて行ってもらいました。

巨大マッシュルームのステーキ♪
見た目は椎茸ですが、椎茸よりもしっかりしていて水分の少ないマッシュルームならではの食感と風味は大変美味。このメインのディッシュの前に野菜のポタージュスープが出てきているので、程よくお腹いっぱいになりますがもたれません。

予算的にはファミレスの3倍ぐらいですが、香港で珍しくて美味いものを食べようと思ったらこのくらいは見込んでおきましょうということですね。でもこれは日本も同じ。世界中で考えたら、旅行に行って予算の枠を上げれば食べたいものが食べられるということ自体、その国が豊かであることに変わりはありません。無いところでは、いくら払うと言ったところで無いものは手に…いや、口に入らないのですから。