焼きそばブルース


ある日の昼食に焼きそばを思いついた。
なんとなく食欲もゆっくりできる時間も無い日だったのだが、じゃあ今日はもう昼はいいか、とはならない。むしろこんな時でも食べられるものは何か?を考えられる私は、決して食い意地が張っているのではなく、生きることに細胞レベルで貪欲なのだと言わざるを得ない。うん、言わざるを得ない。

しかし「○○でいい」という要求を実現するには階段を上らなければならない。あるいは下りなければならない。しかもあろうことか具体的に手に入れる方法を考えているうちに、どうせなら、せっかくならと理想に走っていく。これはもう、求める者の性なのである。
すると、簡単だったはずの望みが、その手に取るために形を求めれば求めるほど叶わない物になって行き、最終的には無い物ねだりをしているような気にすらなる。

私はこれと良く似たものを知っている。
異性に対する幻想は刷り込まれたスタンダードから離れ難く、恋愛に対する理想は現実からかけ離れて行く。
盲目的にほおばったところでむせてしまうし、お腹いっぱいになったところで、結局喉は渇き続ける。

つまり、焼きそばとは恋心のブルースなのである。

いや、まぁそんなゴタクはこの際どうででも良いのです!
構想(妄想?)5年を経て、たくさんの方々のご協力を賜り、ついに形にすることができました!
ご協力いただいた皆さん!本当にありがとうございました。お寄せいただいた70枚もの焼きそばシーンの編集作業はとても楽しかったです。
みんなで作った焼きそばブルース、ぜひご笑覧ください!

【焼きそばブルース】

作詞・作曲 MayGoo
演奏 Vo&Dr:MayGoo/Gt:Dusty Broom/Ba:トキワヒデキ