ドロップス

小さな手を差し出して
一粒だけ受け止めた
甘くてキラキラ光る宝石だった
やがてテーブルに背が届いて
初めて一人で開けた

隠れてほおばる罪は 甘いドロップス
振れば音がする カラリコロリと

振り向いてくれたのは
したたかなオオカミ達
お願いよキラキラ光る羽をちょうだい
ズルをするたびに減っていった
もうすぐ空っぽだけど

儚くたくましい 蝶々みたいに
蜜だけで生きてやると誓った

蓋を開けるたび 飛んでいった
悩みも我慢もみんな でも…

訳知り顔した鳥がさえずる
最後に残った それは“罰”だと

パンドラの箱の中は 甘いドロップス
振れば音がする カラリコロリと
燃え盛る夜の火の粉みたいに
どこまでも昇れ 甘い夢たち


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