真夜中の電話

可愛いオマエのためなら失ってもいいと
差し出されたはずの腕で傷つけられたのね
相手が誰だろうが守ってやるよと
言われて恋したあの日の自分を守るために

泣いているのね それでもまた
帰るつもりで 押し殺す声で…

こういうこともあるけれど
本当はやさしい人なの
時折差し込む光が希望だと言う

そんなダメなヤツとは別れちゃいなと
いったい今まで何回私は言ったっけ?
真夜中のファミレスで泣きじゃくる姿が
まるで目の前にあるように浮かぶ

わかってるわよ それでもまだ
信じてるのと声詰まらせる…

ずっと昔から変わらない
真夜中に鳴り響く電話の
コールの後の涙声 部屋に溶けて行く

呆れてるのよ それでもまた
振り回されて見放せない…

今はもうほとんど会わないし
結局は何もできないけど
それでもできれば独りで泣かないでよね


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