死滅回遊魚

化学調味料まみれの僕らの寿命は長くないらしい
相変わらず空には月が浮かぶのに

その灯りを浴びれば
目が冴えるからさ寝かしつけないで
まぶしい陽が昇れば眠りに落ちるよ

夢の中で夢は見ない
星を隠すほど
強すぎる光は闇と同じだよ

哀れんだりしないで 僕らは透明
さまよう死滅回遊魚
知らないほうが幸せ? 幸せって何なの?
引き止める場所はもう消えかけてる
それなのに?

飽きるほどのコピーと再生が作る時代に生まれて
こぼれ落ちたつもりがアイツの手の上

世話しのない羽虫が
たまに輪を描いて頭上を飛ぶけど
気にしないで続けてオマエの話を

夢の中で夢を見たよ
歌が聴こえてる
この広い世界はやさしさに満ちてる

蔑んだりしないで 僕らは透明
さまよう死滅回遊魚
行かないほうが賢明? 賢明って何なの?
引き止める場所はもう消えかけてる
それなのに?

終わりがそっと始まる
誰にも見えない
それでも死滅回遊魚
それは昔のお話
流れに果てても
小さな鼓動を繋ぐ風を待っている


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