あんたにとって どうでもいいことでしょうが
誰も私を知らない街に一人います
どうしてますか? そこから言葉は続かなくて
破ったメモで作った白い紙飛行機
占うようにフワリと遠くへ放ったなら
17階の窓からまっすぐ飛ぶと思った
どこまでも続く街 どれだけ歩いたって
私はただの通りすがり
今日は一人で海を見ていた
あんたにとって どうでもいいことでしょうが
薄紫の夕暮れこのまま波の音と
やさしいだけの歌をまだ聴いていたい
背中合わせで もたれたままでいてくれたら
心許して泣いてもいいと思うのにね
土砂降りの二車線を 孤独に走る先に
テールランプが赤く揺れる
追い越すのかついて行くのか
あんたにとって どうでもいいことでしょうが
流星の雨が降る 思い出をぶら下げて
たとえ私が星のように
朝の光に消えてしまっても
あんたを変えることは、できない。