【香港冒险纪行2015年5月_03】ありがとう!The Wanch!

三話目にしてやっとLIVEの話にたどり着くという(笑)。
今回も現地在住の梅津さんのご尽力によって、李世福&ToshiMaygooの三回目の香港LIVEが叶いました。
何もかもが初めてで訳わからないまま終わった1回目。ちょっとした懸案を抱えて臨んだ2回目。特に前回は個人的にもバンド全体としても対策を要するところが浮き彫りになったので、今回の遠征では何かしらの手を打つことはもはや必然の事態。結構マジメなんです、私たち。

個人的対策は持ち込み機材を変更。前回まではフットペダルのみ日本から持って行っておりました。普段ベルト式のフットペダルを愛用しているので、やっぱり慣れた物の方が良いかなと。現場据え付けは大概チェーン式のペダルなので…
それほどこだわっている訳ではないのですが、普段ベルト式の挙動に慣れていると、チェーン式のコンディションによってちょっとした重さだったり軸のズレる感じだったりタイムラグだったりに意外にストレスを感じることがあるので^^;
しかしWanchのペダルはそのままで行けそうだということを前回確認できたので、ここは現場のを借りることにして…今回はスネアを持ち込むことに決めました。

李世福&ToshiMaygooで活動を始めて、楽曲をこなすのに必死だったところから最近やっとその場その場でのLiveな音を作るところに意識が行き始めた実感がありまして(←今頃かい!そしてまだそこかい!^^;)、特にホームグラウンド外での演奏はこれ重要で、この感覚をコントロールしやすくするために、私には使い慣れたスネアの音と感触の方が大事だと思ったということです。
そう決めたところでまず問題。スネア入れるハードケースが無〜い。
いやハードケースを買ったとしても、スーツケースとスネアケースと貴重品バッグと三つの荷物をガラガラと持ち歩いて、この注意力散漫系忘れ物大魔王の私が何かやらかさない訳がない。しかも道中なんだかんだとパシるのも若年者である私の重要な務めである。だから荷物は極力増やしたくない分けたくない。

…あるじゃないか、立派なハードケースが!
まさかこういう用途に使うことになるとはまったく考えずに購入した少し大きめのスーツケースにスネアは見事にジャストイン♪おおお!これはいける!だが意外に大きいのでこれじゃ着替えが入りまへんがな…orz
しかも帰りはお土産を入れるスペースも必要だし。う〜む、仕方がない、やっぱりボストンバッグ一つ増やしてそっちに衣類入れるか。スネアは空洞だから軽いんだけどなぁ。

……ん?空洞? そうか!

ヘッド外して中に衣類を詰めました!これでバッチリ!
現地に着いたら再びヘッドつけて組み立てればOKだし。演奏中にチューニング直すようだろうけど、曲間でちょいちょい締めれば大丈夫だろう♪

と、思ってたんですが^^;
いや〜結構てんやわんやでした。現場に着いたら、私たちの前のバンドのドラムさんのセットが私と全然違う。ロータム外して、ハイタムのみ、…と来れば右のクラッシュとライドの位置が逆。しかもハイハットからシンバルからスネア、ペダルまで全部持ち込みの方だったのでその入れ替えだけで転換の時間がかかるかかる。私がドラムセットのところに入れた時には、李さん、俊子さん、ジョニーくんのセッティングはほぼ終わってる状態。一瞬迷いました。慣れてないけれど、ハイタム一個のままやっちゃうか…何しろスペースに余裕もないから、ライドとクラッシュ入れ替えるのもセットの中側からだと厳しいかも(涙)。
その時です。人の気配にふと振り返ると、WanchのオーナーのJohnさんがロータム持って立ってるじゃありませんか!そして裏からドラムセットの前面に移動するとササッとハイタムの右側にロータムをセット!わ〜!ありがとうございますっ!いわゆるスタジオセットな私のセッティングを覚えていてくれたのがホント、嬉しかったです!

ともあれ、一曲目「勇者たち」からスタートしたLIVE。

今回は俊子さんのベースの音が良く聞こえる。これ、すっごくありがたい。
俊子さんは言わずと知れた人気者のベーシスト。複数の固定のバンド以外にもサポートに急なヘルプにと引っ張りだこなのだけれど、前夜と本番前、部屋でずっとベースの練習する俊子さんを見ていて、この生真面目さが人気の秘密に間違いないことを確信。どれだけ忙しくなっても、練習の手は抜かない人なのである。そしてそれが出来ない状況が予測できたときは引き受けない。そうして周囲の人間との信頼関係を大事にするから、幅広く良い仲間に囲まれているのだと思う。つまり人間ができているんですよ。いつも陰ながら勉強させていただいておりますm(_ _)m

今回は過去2回のWanchでの3人でのLIVEの感触から、やっぱり普段サポートギターを入れて4人で演奏しているので、香港でのいろいろと勝手が違う状況を打破する方法はないものか?と思っていたところに、あ!そういえば香港のお隣のマカオにギタリストがいますぜ。ってことでジョニー犬塚くんに白羽の矢がブッスリと。たまたま前回の遠征時に近いからってことで顔出してくれて、李さんもエラく気に入ったので今回の徴兵…じゃなくて招聘となった訳なのですが…彼も言わずと知れた人気者ギタリストで忙しい人なので、直前に音源聞いてもらってリハ無しの本番一発ブチ合わせ。
まぁ誰も心配してない(笑)とはいえ、ほんの少し聞いただけで、良・く・そ・れ・だ・け・合・わ・せ・ら・れ・る・よ・な・!?
李さんの曲はテーマになるリフがあるものが多いのだけど、うまくバッキングにそれ当てて来るから違和感なし。言わずもがな入魂のギターソロ部分(笑)はお客さんも喜んでましたな♪

さすがの李さんは環境が違っても基本的なところではペースを崩さないのですが、やっぱり普段と同じ4人体制の方がやりやすそうでした^^
伝家の宝刀イナバウアー(失礼!)も炸裂!

観客の反応に気分も上がった李さん。これは今回は李さんが全編MCとるかも!…と思ったのは甘かった…orz
曲終わるとしっかり私に振られまして…いやはや実は3曲目ぐらいまでとにかくドラムのセッティングが安定しなくて、エンディングと同時にチューニングキー握ってスネア締めてタムの角度変えてハットのネジ締めなおして、そんでしゃべって…ああああ英語と中国語と日本語がごちゃまぜで訳わからないことに(涙)。
結果、またもや勢いで押し通しました。。。
すみません、ホントに(涙)。前回も言いましたが、次回までにもう少し語学勉強してきますm(_ _)m

それでもありがたいことにアンコールまでいただいて無事終了!