二日目からはとにかく観光!と決めていた今回の香港ツアー。
昨日のハードスケジュールの疲れを癒すために昼過ぎまでぐっすり…のつもりが、空腹で10時頃に目が覚める。考えてみれば、前日夕方の海老ワンタン以降食いっぱぐれているじゃ~ありませんか!
WANCHでいただいたコーラ2杯で水分と糖分を補給してましたが、やっぱりそれじゃもちませんでした。ということで、いそいそと着替えてホテルに併設されているスーパーで一人朝食を物色。
甘い油脂クリームの挟まったスポンジのようなパンで人心地つき、お昼は李さん、Toshikoさんと揃って、やはりホテル併設のフードコートでお粥を食す。
このホテルは香港の中心部から車で30分ほど離れた出島にあるので、周囲に店は無し。そこで、ほぼこのホテル専用のショッピングモールが併設されているのでした。
不便な場所のようですが、客室の窓から見える景色はなかなか!
しかも最上階の部屋だったので夜は大きな窓の外に九龍半島の夜景が広がります。眼下には運送会社のコンテナ置場が延々と続いているのですが、この積み上がったカラフルなコンテナがまたレゴのようで圧巻!大きなゲート型のリフトが正確にコンテナを掴んで積んで行く様子も良く見えて、工場萌えの私としては大満足の眺めでありました。
午後はホテルからのシャトルバスで尖沙咀まで行くことに。
実は昨日も乗ったのですが、このバス、時間によって最寄りの青衣駅行きと尖沙咀行きがあり、昨日は青衣までしか行けなかったのでした。
で、その行き先についてバスの運転手さん(おそらく香港人)とのやりとりが必要だったのですが、日本語通じません。そこで英語なんですが、イマイチ通じない。まぁ私の英語の発音が悪いせいだよな~とは思いつつもがんばってみたのですが、その運転手さんが「ヨボン?」と私に尋ねる。
ヨボン? わからん。
「in English?」と聞き返したら紙とペンを取り出してこう書いた。
Your room
…アンタの発音も相当アレなんだね。
要するにシャトルバスを利用するにあたって宿泊客であることをチェックするので部屋番号を言えってことなのですが、以降、この運転手さんとのやりとりは英単語と地図の指差しのみとなりました。しかしその後も「セブン、トウェンティ」と言いながら19:30と紙に書いたり、どこかちぐはぐなコミュニケーションに終始するのでありました。
尖沙咀に到着したら、とにかく街をぶらぶらお買い物。昨日に続いて露店が並ぶ女人街、そしてさらにまた男人街へ。バッタもん満載のガラクタ市といった感も否めませんが、チープな掘り出し物が見つかったりと、見れば見るほど楽しめる場所でもあります。
大きな通り沿いにはそこかしこにセブンイレブンとマクドナルドがあります。あまりに多くて目印にならないほど。
そんな香港の街はすべてが上へ上へと伸びる。狭い市街地に人口が密集しているので、住居は高層マンションとなりバスや路面電車はすべて二階建て。建造物に至っては日本では考えられない耐震構造であることが一目でわかる積み上げっぷり。地震大国ニッポンと違って耐震という概念が無いのか、それ以上に風水のご利益の方が大事なのか…ひとえにお国柄なんでしょうかねぇ。
しかし近代高層ビルの立ち並ぶオフィス街とネオン煌めく繁華街、その一本隔てた裏通りには雑多な商店がひしめいているエリアだったりと、つぎつぎと景色が変わる面白さはきっと香港という街の醍醐味なんでしょうなぁ。
そこを、香港の街ならどこでも案内しますよという李さん。これがまた歩く歩く歩く歩く(笑)。
普段から散歩が好きという李さんの健脚ぶりは覚悟していましたが、3駅分ぐらい平気でテクテク歩きます。私も歩くのは好きだし、昨日みたいにペダル(その実態は鉄の塊)やスティックといった荷物もないのでそれほどでもないですが、Toshikoさんもタフでした!本人的には出発前から着いていけるか心配と言っていましたが、なんのなんの!そりゃあ疲れはあるでしょうが、素晴らしい根性でした。
私がToshikoさんの年齢になった時に同じことができるかというと…まったく自信ないですわ(^_^;)。
何しろこの時期の香港は猛烈に蒸し暑いんです!
香港だけでなく、中国の夏は湿度がハンパないです!
同じ気温30度であっても、中国・香港・澳門あたりの湿度は90%。もう目を凝らせば空気中に水滴が見えそうな勢いです。
汗だくで歩いて、一休みでマクドナルドなんかに入ると今度は惜しみない冷房ガン効きサービス全開の店内。お腹の弱い人は夏の香港は避けた方が良いです。汗が急激に冷やされてお腹ピーピー間違いなし。よく言われる衛生面よりもこっちの方がよっぽど危険。
湿度に関しては九龍半島から対岸の香港島を臨む、この独特の不穏で不敵な夜景を見ていてふと気がついたのですが…上空の雲に照明が届くほどに高い香港の高層ビル群、ではなくて、高層ビルに照明が届いてしまうほど低い位置にあるこの雲!
ちょっと上空ので冷やされただけで雲になってしまう、地上の湿度の高さを物語っておりました。