【香港冒险纪行03】あたしのビールが冷えないなんて!

中国圏のホテルにトラブルは付き物です。
というより、日本のホテルのサービスがすばらしいのです。
今回宿泊した部屋はToshikoさんと同室のツインルーム。決して広くはないですが、ちゃんとエアコンも聴いてシャワーの水圧も申し分なくかなり快適。
…だと思っていたら落とし穴が。どうやら冷蔵庫の調子が悪く、入れた飲み物が全然冷えない様子。
私は普段冷たい物をほとんど飲まないので、宿泊先の冷蔵庫の存在にはノータッチなのですが、これがToshikoさんには大問題なのでした。部屋で冷たいビールが飲めないなんて!!!
確かに出発前から、夜はバーボンを一本買って滞在中はロックで寝酒宣言をされていたToshikoさん。ところが空港の免税店で売られている洋酒類の高さに意気消沈。そこへ来て、スーパーで買ったビールが冷蔵庫で冷やせないという事態は一大事であります。

それはイカン。という訳で、不肖ワタクシめがフロントに事情を説明しに行ったのでありますが…冷蔵庫って英語で何て言うのサ?
とりあえず
「Our room’s cooler box can’t become cool…」みたいなことを困り顔で言ってみたものの、相手も申し訳なさそうに
「Sorry, your mean…」という感じで通じない。
よしわかった。OK。と、仕切り直して

「电冷箱」と言いながら両手で四角い形をジェスチャー。そして左手でドアを開け、「Drink, Beer, Water…」と、一本づつ中に入れる動作。そして「Not Cool! 不能冷!」とお手上げのポーズ。どうだ?
すると、相手の顔から眉間のシワが消えた!通じた!…のかな???
とりあえず部屋番号を聞かれたので、何か不都合があることはわかってもらえたのだろう。ということで部屋に戻ってしばらくすると電話が鳴る。
出てみればさっきのフロントのお姉さん…が、英語で何か言ってる…orz
これだ。ボディ・ランゲージが使えない電話はお手上げだ。かろうじて「later」という単語が聞き取れたので、後で交換してくれるのだろうと都合良く解釈し、そのまま出かけることに。

しかし、帰って来てみれば取り替えられた気配は無く、中のビールは冷えてないまま。おまけに今度は李さんの部屋のカードキーがエラーしてドアが開かない。
ここはもう一つずつ片付けるしかない。てゆーか、複数の案件を一度に伝えられる自信がナイ(笑)ので、フロントでまず鍵の不調を訴える。これはカードキーそのものが手元にあるので話が早い。最上階に戻って部屋の前で待っていたら、割とすぐにスタッフが来てくれて解決。
するとToshikoさん、そのスタッフを捕まえて私達の部屋に入れ、冷蔵庫が冷えないことを訴える!おお!分かってもらえた!!!スタッフが無線でフロントに連絡し、今度はちゃんと交換してもらえそう♪

安堵して下に買い物に行こうとエレベーターで降りる途中の階で、台車に冷蔵庫を乗せたスタッフが乗って来たじゃ~ありませんか!これを逃してなるものかと張り付く私達!「それ、私達の部屋の冷蔵庫だから!」と、そのまま最上階のボタンを押して部屋までスタッフを連行…じゃなくて案内。
かくして、一挙手一投足を見守る謎の日本人女性二人にとまどいながらもスタッフは作業を完了。そんな彼を拍手で送り出して、やっとのことで冷蔵庫の交換劇は幕を閉じたのでした。

「冷蔵庫の調子が悪いです」
The refrigerator doesn’t works.
冰箱坏了
…リピート・アフター・ミー♪

でも結局、交換した冷蔵庫の冷えもイマイチとのこと。李さんの部屋の冷蔵庫はちゃんと冷えるので、そちらで冷やすことになりましたとさ。。。
冒頭の画像は後日、オープンスペースで昼間っから最高に冷えたビールにありつけた、Toshikoさんの喜びの様子。
私はアイスコーヒー♪